また変なのを作ってしまった。
分かる人には分かるし、分からない人には全然分からない!
それがあいつら! 「ブッこみ野郎Uチーム!」





 時は198X年。日本は悪の秘密結社によって未曾有の危機に陥っていた!
 街中に跋扈する悪者たち。人々はその存在に恐れ慄いていた。
 しかし、そんな世の中を変えるべく、5人の男が立ち上がった!!
 人は彼らをこう呼ぶ。
 「ブッこみ野郎Uチーム!!」


 1っこみ  はじめましてUチームです

 チームナンバー5
 通称「ヨシヤ」
 なかなか強いとウワサの新メンバー
 苦手なものは人づきあい

 チームナンバー4
 通称「ジュウザ」
 案外強いとの情報もある
 無類の女好きだが女としゃべるのが何より苦手

 チームナンバー3
 通称「ウィル」
 何気に強いとウワサされる
 推理小説が何より苦手

 チームナンバー2
 通称「リオン」
 聞いた話では強いとか
 オールマイティにいろいろ苦手

 チームナンバー1
 通称「バトラ」
 一番強いかもというウワサがインターネットで流れている
 でも乗り物だけはとにかく苦手


 悪い奴らにゃ容赦しねえ
 というウワサをよく耳にする
 彼らこそが「ブッこみ野郎Uチーム」なのだ!!



 Uチームの打ち合わせは綿密な打ち合わせから始まる

「今回のターゲットはこの港の倉庫をアジトにしている悪者達だ。船から攻める手もあるが……、俺はどうも船が苦手でね……、酔うんだよ」
「それじゃ海からは無理だな」
「ああ、苦手じゃ仕方ないな」
「俺は飛行機もダメだから空からもムリだろ」
「とすると陸から攻めるしかないが……、一筋縄じゃいかんぞ」
「陸地じゃ何が起こるか分からねえぜ?」
「ああ、いつ苦手なものに出会うか分かったもんじゃない」
「これは賭けだぜ。着いてしまえば問題ないけど、現場まで辿りつけるかどうか……」
「もしも途中で中学時代の同級生に会ったりしたらどうする……。一体何を話せばいい? 考えただけでもパニくっちまう……」
「危険すぎるな」
「となると陸地もムリか……」
「どうする、バトラ?」
「………………じゃあムリだ。この仕事、断ろう!」


いさぎよさなら誰にも負けねえ。それが「ブッこみ野郎Uチーム」なのだ!!





 2っこみ  ヨシヤ最大のミス

「バッキャロウ、ヨシヤ!! 何で言われた通りに手榴弾を投げなかった!?」
「危うく任務失敗だったぜ! お前のせいで全員死にかけたんだぞ!!」
「黙ってないで説明しろ! 答えによっちゃぶっぱなすぞ!!」
「だって……、手榴弾ってよ、なんかボコボコしてるだろ? 俺チョウの卵とかブツブツした物が苦手でよ……。あのデコボコが卵だったらどうしようって考えたら、もう触るのも気持ち悪くなっちまって……」
「な、何だと!? ふざけやがって!! どれがデコボコだ! 見せてみろ!!」

「………………………………」

「あ、ホントだ。これじゃミスしてもしょうがないよ」
「たしかに」
「これ触るくらいなら死んだほうがマシ」


 苦手なモノより死を選ぶ! それが「ブッこみ野郎Uチーム」なのだ!!





 3っこみ  ジュウザの悪いクセ

 チームのムードメーカー「ジュウザ」
 女に目がないのがたまにキズだ

「おっ! ひょうひょうカワイコちゃん! いいケツしてんじゃん! こっち向いて~~~!!」

「ん?」
「也や?」

(ほほぅ……、なかなか。ああいうタイプも結構好きだな……。お!)

「よっ! そこのネーチャン、後ろ姿がすごいセクシー! お願い! 僕とお茶しなーい!?」

「ん?」

(おお!? こいつはすげえ上玉だ! ああ~、あんな娘とおしゃべりできたら楽しそうだなァ……。手なんかつないでさ……。いいなぁ……、付き合いたいなぁ、あんな娘と……。ハァ……、もう誰でもいいから付き合いてぇ)
「やれやれ」
「ジュウザは本当に女好きだぜ」


 基本的には引っ込み思案
 それが「ブッこみ野郎Uチーム」なのだ!!





 4っこみ  最後の決戦

「チィーッ、なんてこった! 完全に道に迷ったぜ!! いよいよ悪者のボスと決戦だって時に……。これじゃ悪者との待ち合わせに遅れちまうぜ!!」
「おいコラ! カーナビついてんのに迷うとはどうことだバトラ!!」
「うるせぇ!! 仕方ねえだろ、俺は機械が苦手なんだよ!!」
「それじゃあ仕方ねえな」
「なんだバトラ、そういうことなら早く言えよ。俺がその辺で道聞いて来てやるよ」
「悪いな、ヨシヤ」

 一時間後……

「ただいまー」
「遅ぇじゃねえか、ぶっ殺すぞ!! それで道は?」
「いや……、全然分かんない。結局誰にも声掛けてないんだ。俺知らない人って苦手なんだよね……」
「それじゃ仕方ねえな」
「うん、悪かったな、怒鳴ったりして」
「なあに」
「仕方ねえ、俺がカーナビ見て指示してやるよ」
「おお、助かるぜリオン」

「あ、あそこを左だぜ」
「左だな……、ん!?」
「お、おい! 左だってば!」
「いや……、ダメだ、一方通行だから……」
「一方通行でいいんだよ!! こっちからなんだからよ!!」
「いや~、そうじゃなくて……。苦手なんだよ、あの矢印が。トラウマがあってさ……、怖いんだよ矢印が。あと、あの親子連れみたいな標識? あれもダメなんだよ、絵が怖くてよ」
「それならしょうがねえな」
「うん、だからデカイ道さけて教えてくんねえか?」
「うん、分かった」



「あ~、良かった。やっと着いて」
「6時間くらい遅刻しちゃったな」
「まあしょうがねえよ、事情あったんだから」
「あれ? なんで誰もいないの?」
「オイオイ、マジかよ! まさか帰ったんじゃねえだろな、悪者たち!?」

「「「最悪だぜ、あいつら!!」」」

 こういう奴らなんだ「ブッこみ野郎Uチーム」って!





 5っこみ  さらばUチーム

「社長、今月の各チームの悪者撃破数です」
「………………聞かせて」
「Aチーム、47。パオチーム、38。チュンチーム、24。ニャーチーム、1。Uチーム0、です」
「…………………………」
「それから撃破した悪者の内訳ですが―――」
「もういいわ」

「ちっくしょう! Aチームの奴ら、ちょっと成績が良いからって調子に乗りやがって!! 特攻してりゃいいってもんじゃねえぞ!!」
「気にすんな。どうせ奴らなんか口だけだ」
「………………………………」
「そうそう、ちゃんと見てる人は見てるからよ。おっと、ウワサをすればボスじゃねえか」
「おお! ボス、久しぶり! 俺たちの活躍にビビってるんじゃねえの? 次の任務は一体何だ? どんな任務でも華麗にクリアしてみせるぜ!!」
「…………………………クビ」
















 さようなら「Uチーム」……
 ありがとう「ブッこみ野郎Uチーム」!!

2010.09.01 Wed l うみねこ l コメント (0) トラックバック (0) l top

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