EP7見たらなんか思いついた。

あとEP7激しくネタバレなので注意!!

見ても良い人は追記から
結成! ブッこみ野郎Uチーム!!



 気が付けば静寂だった。
 ………………薄暗い。でも広大だった。
 ここは、一体…………?

 気付けば自分は狭いソファーのようなものに座っていた。それに気付いて、ようやくここが劇場だと気が付いた。
「……ここは、一体……?」
 何故自分はこんな所に……? その時、人の気配がして驚く。見れば左に数席を空けた席に見知らぬ女の子が座っていた。
「………………ん」
 彼女もゆっくりと目を開く。あまり驚かせたくはなかったので、こちらから声を掛ける。
「……こんにちは」
「…………ッ!!」
 隣にいる自分に気付き、彼女は飛び起きた。目を覚ました彼女は怪訝そうな顔でこちらを見つめる。
「………誰、あんた?」
「私も同じ気持ちです。どうやら私たちは望まずしてここにいるらしい」
「………………それ、片翼の紋章…………?」
「え? この紋章をご存じなんですか」
 彼女は私の襟もとにされている刺繍を見ながら、怪訝そうな顔をしている。
「先に私が名乗りましょう。……私は右代宮理御と申します」
「右代宮、……え? 何?」
「理御です。理科の理に、御するの御でリオンと読みます。珍しい名前でしょう」
(…………変な名前)
「……あの、何か?」
「何でもないわ。でも、ごめんなさい。私はあんたを知らないわ」
「道理でしょうね。私もあなたを知りませんから」
「そうじゃなくて。あんた誰? 右代宮家にあんたなんかいないわ」
「どうして、そう決めつけられるんですか? あなたは当家と何か関わりが?」
「私が右代宮家の人間だからよ」
 彼女が左の袖を見せると、……そこには片翼の鷲の紋章が刺繍されていた。
「……お言葉を返すようですが、あなたこそ誰です。右代宮家で、あなたをみたことがない」
「……………………。……細切れにされたり、朗読をさせられたり。……次は何? 今度はどこの魔女の余興なの、これは」
 何かに悪態をつくような素振りで、彼女はそう吐き捨てる。
「…………縁寿。……私は右代宮縁寿。留弗夫と霧江の娘よ」
「え?! え、……縁寿ちゃん……?! だって、縁寿ちゃんはまだ6つのはず……」
「…………私が6つだったのは、六軒島で最後の親族会議があったあの年の話よ。……なるほど。あんたが1986年の人間であることはわかったわ。私は18よ。そして1998年の人間」
「つ、つまり、……12年後の未来の、……縁寿ちゃん……?」
「ええ、その通りよ」
(今はあんなに可愛いのに…………。12年後には、すっかりやさぐれて……)
「あんた今、すごい失礼なこと考えてなかった?」
「いえ、何も」
「…………まあ、いいわ。でも申し訳ないことに、私にあなたの心当たりがないの。……あなたは誰? 親は?」
「父は蔵臼。母は夏妃です」
「それは朱志香お姉ちゃんだわ」
「朱志香は妹です」
「………………。……どういうこと? 朱志香お姉ちゃんは一人っ子じゃなかったの?」
「説明するのは難しいですが、……こう思って下さい。あなたの知る世界とは別の世界では、私も右代宮の人間なんです。あなたの世界での私は、別の運命により別の人生を歩み、右代宮家の人間として生きてはいないのです」
「………………あんた魔女なの……?」
「残念ながら、普通の人間です。……今の話は、魔女のベルンカステルさんに教えられたことです」
「…………ベルンカステル? あの、青い髪の長髪の、根暗そうな顔をした、無口で無愛想で、PAD付けてて、得意なことは顔芸だけの、み~、にぱ~とか言って、変な風にキャラ作ってる……?」
「…………そんな人だったかなあ……?」
「…………つまり。私はまた、魔女の茶番に付き合わされているわけね。……ここは一体?」
「私もさっき目を覚ましたばかりです。……ここはどこでしょう」
「劇場に見えるわ。……何かを観劇しろ、ってのかしら」
「……今はそういう気分ではありませんね。出口を探しましょう」
「そうね。とりあえずここから出ましょう」
「はい。まずは鍵が開いてるか確認しましょう」
「……………………」
「…………あの、まだ何か」
「…………あんた、男? 女?」
「……またその質問ですか……。今日はよく聞かれる……」
「どっち? 男? 女?」
「………………男です。……一応」
「なるほど、男か…………。あんた、顔は悪くないわね」
「…………はあ?」
「うん。悪くない、悪くない。これならメンバーに入れても…………。あとは誰を選ぶか……?」
「あ、あの…………。縁寿さん?」
「…………ぶつぶつぶつぶつ…………」

「ちょっと。あんた、さっきから何ぶつぶつ言ってるのよ」
「ベルンカステルさん!」
「アンタ達、ちゃんと舞台を見なさいよ。劇が始まらないじゃない」
「っさいわね! ちょっと黙っときなさいよ、ゲロカス!!」
「…………このガキ」
「あ、あの、ベルンカステルさん。ここは一体……? どうして私たちはこんな所にいるんですか?」
「っさいわね! 黙っときなさいよ、カス!!」
「………………え……、えぇ~~~~? 何この扱い……?」



「…………メンバーは4人くらい……? いや、ここは5人のほうが……」
「さっきから何をぶつぶつ言ってるのかしら?」
「あ、あの……。この人は一体どういう人何ですか? さっき聞いた話では、12年後の未来から来た、縁寿ちゃんということでしたが……」
「ああ、間に受けなくていいわよ。この子、ちょっと頭がアレだから」
「え? ああ、そういうことでしたか。…………それはお気の毒に」
「…………う~ん、後は会場が…………。ん? 待って、此処は……? ねえゲロカス、ちょっといい?」
「誰がゲロカスよ!!」
「魔女がいちいち細かいこと気にするんじゃないわよ。ねえ、この劇場ってアンタの所有物?」
「そうだけど、それが何?」
「OK! ゲロカス、ちょっと耳貸して」
「何よ?」
「実はね…………、ゴニョゴニョ」
「ふんふん。あ~~、な~る」
「あの、二人とも何の話をしているんですか?」
「なるほどね。それならOKよ」
「よし、商談成立ね。ああ、それから、ちょっとそこの…………。何て言ったっけ? ヤス?」
「違います!! っていうか、何でそっちの名前知っているんですか! あなた本当は知っているでしょう!」
「名前なんてどうでもいいわ。ヤス、今からアンタ、私のもの」
「はあッ!!!!!!??」
「今から私の命令は絶対服従。分かった?」
「分かるわけないでしょう!! 何でいきなりそうなるんですか!!?」
「はあ……。いい、ヤス? 頭の悪いアンタにも分かるように教えてあげる」
「……な、何ですか?」
「先人曰く、『お前の物は俺の物。俺の物も俺の物』」
「ジャ、ジャイアニズム…………」
「『論語』ね。孔子が遺した有名な言葉だわ」
「いやいやいやいや!! 全然違うから!! 先人ですらないから!!」
「とにかく、黙って言うことを聞いた方がいいわよ? 悪いようにはしないから、カス」
「…………ちょ、せめてヤスと…………」
「じゃあ、ゲロカス。会場の準備は任せたわよ」
「分かったわ。アンタもメンバー集めときなさいよ」
「大丈夫、任せといて。さあ、行くわよ、ヤス」
「い、家に帰りたい…………」


















 三ヶ月後





「さあ、ついに始まるぜ!! ブッこみ野郎Uチーム、ファーストライブ!! みんな、今日は集まってくれてありがとうな!! それじゃあ早速メンバーを紹介するぜ!!」

「まず、俺! ヴォーカル、BATOLA!!」

「ベース、RION!!」
「みんな、今日はよろしく!!」

「ギター、JUZA!!」
「ヒャハッ!! クール!!」

「ドラム、WILL!!」
「頭痛がすらぁ」

「キーボード、YOSHIYA!!」
「家具ですから」

「さあ、みんな!! 今日は最高に盛り上がろうぜ!!!」



「戦人ぁーー!! 妾はここだぞーーー!!!」
「ちょっと、ベアト。テンション上がりすぎよ」
「戦人くん、カッコイイですよ~」

「きゃーーーー!!!! お兄ちゃん、こっち向いてーーー!!!」
「きゃーーーー!! きゃーーー!! 縁寿さま、こっち向いて下さ~い!!」

「きゃーーー!! ヤスカッコイイーーー!!」
「ヤスーーーーーー!!!」

「きゃーーー!! JUZA様ーーー!!」
「JUZA!! JUZA!!」

「ウィルーー!! カッコイイぞーーー!!」
「ああ!! 愛しき彼へ送る、このエール!!」
「これこそ正に、愛の力!!」

「きゃーーーー!!! きゃーーーー!! 嘉哉くーーーん!!!!!」
「嘉音くん、頑張って~~」

「おおーーーーー!!! ベアトリーチェーーーー!!!!!」
「お館様、あの方はベアトリーチェ様ではありません。理御さまでございます」
「おおーーーーー!!! ベアトリーチェーーーー!!!! 何故、お前はかくも美しいのか!!!」
「…………………………」
「うう…………。何で、僕があの中に入っていないんだ……」
「あの……、源次さん。何故我々はこんな所にいるのでしょうか? ものすごく周りから浮いている気が……」
「…………言うな、郷田。これも仕事だ」



「いらっしゃいませ、ライブはまだ始まったばかりです」
「慌てず、落ち着いて会場にお入り下さい」
「本日はグッズの販売もしております。こちらはイベント限定、WILL&LION特大ポスターです。今なら特製BATORAブロマイド付きで、¥5000となっております」
「調子はどう?」
「これはこれは、我が主。売り上げは順調です。チケットは完売ですし、グッズの売り上げも好調です」
「そう、ならいいわ。それにしても、ちょっとツラがいいだけの無能を5人集めただけで、こんなに儲かるなんてね。ボロイったらありゃしない。くすくすくす」





「さあ、それじゃあ一曲目!!“Golden Nocturne”」





 こうして私は、敏腕プロデューサーの下、新たなる仲間と共に新しい道を進み始めた。
 目指すは武道館!! 私たちの物語は、今始まった!!

 でも…………、何か違くない……?



 おしまい

2010.08.29 Sun l うみねこ l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://umiumimak02.blog114.fc2.com/tb.php/139-dfa86a2b
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)